試験と仕事に望む姿勢

ここでご紹介する公務員試験突破に対する姿勢は、ある意味非常にドライかつ偏った考え方かと存じますが、まずはご一読ください。皆さんも大学受験合格後の新入生が無気力状態に陥ってしまい、せっかくのキャンパスライフを全く謳歌出来なくなる、いわゆる「燃え尽き症候群」に関しては、耳にされたご記憶をお持ちでしょう。中でも難関とされる志望校に複数回チャレンジからようやくの合格を果たした時点で、人生の全エネルギーを使い果たしてしまっている、何とも言葉が見つからぬ状況です。

現実問題として、公務員試験の狭き門は、燃えつい症候群に陥ってしまう受験生達が挑むそれらと大差無いばかりか、むしろ更に狭き門であり、相応の努力が求められます。ですが晴れて公務員という職業に携わる以上、社会人としてスタート時点から燃え尽き状態など許されません。

公務員試験に臨まれる方々、あるいは現在公務員として勤務されている方々の中から「合格さえしてしまえば勝ち。後は腰掛け続けていれば安定生活が約束されている」なる、ホンネらしきコメントが発せられる場面もゼロとは言えません。ですが合格後数十年間携わり続け、毎日の多くの時間を職場で過ごす以上、果たしてこの考え方が自分自身にとって果たしてベストなのか否か、皆さんにはぜひこの機会にご一考をお薦めしたい限りです。

公務員を目指す上で

ご自身がどのタイミングで公務員を目指そうと決意された、あるいは漠然と目標に見据えられたのか、これは十人十色で当然です。公務員一家に生を受け、ご両親のご意向から疑い無く、幼い頃からご自身の進路イコール公務員と信じられた方、周囲からの色々な情報からご自身の意思で興味を持たれたなど、具体的に挙げれば数え切れません。

公務員になるには国家試験を突破せねばならず、その高倍率は周知の通りであり、どれだけ勉学に長けておられる方であったとしても、試験合格対策を講じなければ、難関突破は叶いません。市販の関連参考書や問題集を入手から独学、あるいは通信添削教育システムを利用する、あるいは公務員合格をゴールに据える専門学校に通うなど、その選択肢も豊富です。

大切なのは皆さんが公務員を目指すと決意された時点での、それぞれの本文を疎かにせず、プラスアルファで公務員試験対策を講じるバランス感覚です。特に現在社会人として働きながらの転職を目指される場合、現在の職責全うがないがしろになってしまっては本末転倒です。現役学生と比較して、時間的な負のハンデは否めませんが、焦りは禁物です。ホンネとしては受験対策1本に集中したいところですが、自身が為すべき事が手薄になってはなりません。多くの方々が陥りがちな傾向ですので、ここにご忠告申し上げます。

幅広い職種を知る

公務員と一言で称される職種ですが、その幅広い内訳を正確に把握されている方々は、おそらく少数派に違いありません。以下に基礎知識的な公務員の職種を列記ご紹介しておきたいと思います。

まずは総理大臣を筆頭の各大臣、国会議員、裁判官、防衛省職員などは国家公務員の特別職に属しています。あまりに手の届かぬ職域に思えがちですが、私達が将来これらの職責を担う可能性は必ずしもゼロではありません。また警察官、教師、看護師などは地方公務員の中の資格免許職に属します。看護師と公務員がイコールで繋がっておられなかった方々が、結構多いのではと思われますが、いかがでしょうか。また県知事、市長なども地方公務員で、これらは特別職に属しています。更に市役所、区役所、町役場などに勤務する方々は、一般行政職の公務員であり、消防士や警察官は公安職、土木作業に携わる方々は技術職に属します。

あくまで大まかな分類と代表的な職責を挙げましたが、公務員にも色々な職種が存在しており、いずれも私達の日常生活に非常に身近かつ必要不可欠な存在である事を、確かめていただけたかと思います。漠然と「公務員になりたい」から、更にもう1歩深くご自身の将来を見据えられるに際し、何らかの参考となれば幸いです。

公務員を目指す皆様へ

小学生に「将来何になりたい?」と尋ねれば「公務員!」と即答され、大人達は幾分複雑な表情を浮かべる、そんなシーンは時代を問わぬ身近な世代間のコミュニケーションの一場面に他なりません。おそらく周囲の大人達が囁き合う、公務員のメリットを羨むような会話を耳にするうち、自分達なりの解釈でそうした考えを培っているのでしょう。こうした子供達が抱く価値感を「堅実で賢い」と捉えるのか、あるいは「夢が無い」と嘆くのか、この辺りは判断が分かれるところです。

それでも現実として、毎回圧倒的な高倍率が続く公務員試験に挑む人達は、その数を減少させる気配すらありません。現役学生時代から将来の進路を公務員1本に絞り込み、試験対策に勉強を重ねる若者達、あるいは現職から公務員への転職を目標とされ、仕事の合間を縫って対策に講じておられる方々など、志望者はさまざまです。

公務員と言えば「倒産しない安定性」「厚い各種保障」「定年後も収入面が安心」など、いずれも世の中や景気の動向に左右されぬ安心感を魅力に挙げる声が数え切れません。経済社会を数十年間定収入を得続けられる、確約とは言えずとも約束が得られるのであれば、住宅ローンを組むなどの中長期的なライフプランの実践に際しても、不安を殆ど覚える事はなく、それもまた保守的な性格が強い、私達日本人の価値観にマッチしているのでしょう。
ここでは「公務員豆知識」的なお話を、敢えて肩肘張らぬ表現でお伝えしたいと思います。